「宅建まぐれで受かったわ。」
「宅建簡単すぎw」
このようにリアルやネットで見聞きしている人も多いのではないでしょうか。
実際に僕も宅建を受ける前は
「宅建は簡単」
とネットで見ていたので簡単だと思っていました。
しかし、実際は簡単ではなく、時間をやりくりして何とか一発合格できました。
宅建はまぐれで合格する人もいるので、
「宅建は簡単」
という声に惑わされてはいけません。
効率の良い方法でコツコツ勉強することが大切です。
そこで、この記事では宅建に一発合格し、司法書士や行政書士も持っていて受験指導をしている僕が
- 宅建のまぐれ合格や難易度の真相
- 効率のいい勉強法
などについて話していきます。
宅建にまぐれで受かったという話は本当か?
宅建はまぐれ合格が可能です。
そのため、
「宅建にまぐれで受かった」
という話をあなたが見聞きしたのであれば、それは本当だと思います。
なぜなら宅建士試験は司法書士試験や行政書士試験と違って記述式がなく、すべてマークシート方式だからです。
なので、わからなくてもとりあず選択してマークを塗っておけばまぐれで正解することもあります。
しかも、宅建士試験は「正しいものはいくつあるか」という『個数問題』が多いのも特徴です。
そのため、
- 勉強して知識がある人が間違う
- 勉強していなくて知識がない人が正解する
ということも起こりやすいです。
このように宅建は運の要素が他の試験より強いので、まぐれが積み重なれば「まぐれで受かる」ということが現実的になってきます。
宅建簡単すぎって言ってるのはどんな人?頭がいいのか?
「宅建簡単すぎ」と言っている人は次のような人が考えられます。
- まぐれで高得点が取れた人
- 宅建より難しい他資格を受けていた人
- 元々頭がいい人
まぐれで高得点が取れた人
宅建士試験が運の要素が強いのは先ほど述べた通りです。
そのため、運よく高得点が取れる人も一定数出てきます。
そんな人で、自分の運の良さを自覚しない人は
「宅建簡単すぎ」
と思ってしまうのかもしれません。
宅建より難しい他資格を受けていた人
宅建は司法書士試験や行政書士試験といった似たような法律が問われる試験よりも易しいです。
その証拠に宅建の合格率は15%前後なのに対して、司法書士は4%ほどで、行政書士は10%ほどです。
そのため、司法書士や行政書士を受けていた人が宅建を受けてみると自分が受けていた試験とのギャップから
「宅建簡単すぎ」
と思ってしまうのだと思います。
特に司法書士や行政書士に落ちた人で宅建を受けたのであれば、
「宅建簡単すぎ」
には自分の悔しさを紛らわせる意味も含まれているのかもしれません。
元々頭がいい人
元々何でも吸収できる頭がいい人があなたの中学校のクラスにもいませんでしたか?
そんな人は何をやらせても「簡単すぎ」になるでしょう。
もちろん宅建もそうです。
効率のいい最短勉強法&スケジュール
予備校を使うと予備校の長年の経験を踏まえた効率的なカリキュラムで勉強できるし、プロから教えてもらえる分わかりやすいです。
そのため、効率よく最短で受かりたいなら予備校を使うのがおすすめです。
ただ、費用面から独学でないと厳しい人もいると思います。
そこで、僕が合格した際に実際に使っていた『らくらく宅建塾』シリーズで効率のいい最短勉強法&スケジュールをご紹介します。
法律初学者はまず法律用語から意味不明で挫折しやすいです。
そして、『らくらく宅建塾』のテキスト自体でも充分わかりやすいのですが、それでも難しいと感じる人もいるはずです。
そこで最初の1冊として『マンガ宅建塾』から入ることをお勧めします。
最初にテキストではなく、マンガということで遠回りに思う人もいるかもしれません。
しかし、テキストから入って継続できなければまったく無意味です。
一方で、マンガなら誰でもわかりやすく、おもしろいから継続でき、結果的に力がつきます。
それに、マンガで宅建士試験範囲の大枠を抑えられるのも大きいです。
何かを学ぶときは大枠を抑えてから具体的な細かいところを学んだほうが理解が深まって覚えやすいからです。
ですので、まずは『マンガ宅建塾』から入りましょう。
次にテキストである『らくらく宅建塾』をやってください。
マンガで大枠を抑えているので、いきなりテキストを読むよりかなりスラスラ頭に入るはずです。
インプットとしては『らくらく宅建塾』だけでOKです。
ただ、アウトプットもしないと記憶は定着しません。
そこで、『過去問宅建塾』を解いてアウトプットしましょう。
テキストの全範囲を1周してから過去問題集を解くのもありではあります。
しかし、そうすると最初のほうに勉強したことを忘れた状態で過去問を解くことになり、効率的な学習にはなりません。
なので、テキストの一定の範囲を終えたら、すぐに過去問を解くようにしてください。
たとえば、抵当権をテキストで勉強したら、抵当権の過去問を解くといった感じです。
テキストと過去問を1周させることができたら、あとは過去問中心の学習でOKです。
宅建は過去問の焼き回しが多いからです。
過去問を解く中で理解・記憶があいまいなところは適宜テキストも参照するようにするとより力がつきます。
他の教材に浮気せず、とにかく同じ過去問とテキストを繰り返してください。
そうすれば最短で力がつきます。
逆に「落ちる人」はあれこれいろんな教材に手を出すので力がつきません。
なので、あなたも気を付けてください。
捨ててもいい分野はある?
捨て分野を作らないほうが良いのはわかっていると思いますが、それでも
「勉強時間が限られているから捨て分野を作らざるを得ない!」
という人もいると思います。
そんな人におすすめしたいのが権利関係の中で「出題頻度が低い分野」を捨てることです。
権利関係は広範囲にわたって出題されますが、出題頻度は分野によって大きく異なるからです。
また、権利関係は理解しないといけず、表面的な暗記では得点するのが難しいのが特徴でもあります。
そのように理解・暗記に時間がかかる一方で、出題頻度が低い分野に時間を割くのはコストパフォーマンスが悪いです。
なので、そんな分野は時間が無い人であれば思い切って捨ててみることをお勧めします。
たとえば、物権の中で抵当権は頻出です。
しかし、先取特権・留置権といった法定担保物件は出題頻度が低いため捨て分野と言えるでしょう。
また、抵当権と同じ約定担保物権である質権も重要度が低いので捨て分野です。
宅建は満点を取らなくても合格できます。
出題頻度が高いものをガチガチに固めさえすれば、出題頻度が低いマイナーな分野で点が取れなくても大丈夫なので本当に時間が無いのであれば捨て分野を作りましょう。
まとめ
宅建をまぐれ合格する人はいるし、簡単に感じる人もいます。
しかし、そういった意見は自分には関係ないので、
「人は人。自分は自分。」
と思って目の前の勉強に集中することをお勧めします。
正しい努力をきちんとすれば宅建は受かる試験です。
そのため、宅建は努力できる人と相性が良いと言えます。
ぜひあなたもコツコツ勉強に取り組んで、宅建合格をつかみ取ってください。
次の記事では、どうして宅建の合格率が15%ぐらいなのかを解説しています。
意外な理由がありますよ。
ぜひ読んでみてくださいね。