「評判が良いオートマを読んでいても内容が頭に入ってこないんだけど、ヤバいかな?」
「オートマが合わない自分に何か良い方法はないかな・・・。」
このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事を書いている僕は、司法書士試験の受験指導をしています。
生徒さんからも「オートマが合わない」という悩みはよく聞くのであなたの悩みは珍しくありません。
そしてオートマが合わない人は割り切ってテキストを変えるべきです。
オートマは絶対的な存在ではないし、オートマを使わなくても合格する人はたくさんいるからです。
それなら、オートマに固執する必要はありませんよね。
そこで、今回は司法書士試験に合格して受験指導もしている僕がオートマが難しい理由や合わないあなたがやるべきことを話していきます。
司法書士のオートマテキストが難しい、わかりにくい理由
「わかりやすい!」
と評判のオートマを難しく感じてしまっても、
「自分には司法書士試験の才能がない・・・。」
などと思わないでください。
なぜならオートマは実際に人によっては難しいからです。
オートマが難しいのには以下の3つの理由があります。
- 文体が独特
- 「教科書」のように内容が整理されていない
- 学ぶ順番がめちゃくちゃ
文体が独特
読んでもらえばわかりますが、オートマは文体が独特です。
「です・ます」と「である」が混在していたり、普通は漢字を使う場面でカタカナを使ったりします(「ハナシ」、「ムズカシイ」など)。
それゆえに「難しい」、というより「ウザい」と思って頭に文章が入ってこない人もいるようです。
「教科書」のように内容が整理されていない
オートマを教科書と思って読むと面食らうでしょう。
ただ単に講義調であるだけでなく、「教科書」のように整理して書かれていないからです。
それもあり、パッと見てどこが重要個所かまったくわかりません。
司法書士試験は覚えることが膨大です。
なので、テキストはメリハリを持って覚えないといけません。
しかし、そのメリハリの指標である重要個所がオートマはわからないんです。
これがオートマ独学を難しくさせる大きな要因です。
学ぶ順番がめちゃくちゃ
通常のテキストと違い、オートマは学ぶ順番が条文通りではありません。
そのため、順番をめちゃくちゃに思う人もいるはずです。
たとえば民法総則であれば、通常は権利能力あたりから学びます。
しかし、オートマの民法総則は代理から始まるんですよね。。
まったくの初学者であれば、オートマの順番には何も違和感を覚えず、
「こういうもんか。」
と割り切れるでしょう。
でも、他のテキストからオートマに移る人や分野別過去問集とオートマを併用したい人からすると自分がこれまで使ってきたテキストや今使っているテキストとの違いから頭がごちゃごちゃすると思います。
これもオートマをわかりにくくさせる要因といえます。
オートマが合わないならなら乗り換えよう
オートマが合わないなら、先ほども言った通りオートマに固執すべきではありません。
オートマに見切りをつけたうえであなたが進む主な道は以下の2つです。
- 独学を続ける
- 予備校(スクール)を使う
司法書士独学でのおすすめテキスト
オートマ独学で勉強している人は費用面の問題もあり予備校を使えないため、独学せざるを得ない人も多いはずです。
そんな人が司法書士の独学を続ける場合におすすめしたいのが
- 講義調系なら『リアリスティック』
- 教科書系なら『Vマジック』
です。
「教科書のような堅苦しい感じが苦手!」
という人には講義調の『リアリスティック』をお勧めします。
リアリスティックは理由づけの豊富さが売りで、5ヶ月独学で合格した松本雅典先生の理想が詰まっています。
ネット等を見てもオートマからリアリスティックに移る人も多い印象です。
同じ講義調でもオートマではわからなかったことがリアリスティックならスッと頭に入ってくることもあるんだそうです。
ただ、松本先生が山本先生のオートマで合格したためか、松本先生の文体も独特なので、実際に手に取って読んでみると良いでしょう。
教科書系ならLECのカリスマ講師森山和正先生の『Vマジック』がおすすめです。
Vマジックは講義調ではなく、また図表やイラストはそこまで多くありません。
そのため、一見難しそうに見えます。
しかし、講義を受けているかのようにわかりやすいと評判です。
それに、文章が冗長ではないのでテンポよく学べ、どんどん理解できると定評があります。
リアリスティックとVマジックはどちらか1つで大丈夫です。
著者の違う2つのテキストを併用すると、頭が混乱するからです。
とはいえ、立ち読みだけだと相性はすぐにはわからないと思います。
なので、とりあえず民法の1冊目のテキストを1冊ずつ買って比較検討するのがおすすめです。
司法書士予備校のおすすめ
司法書士試験では独学でも合格できます。
しかし、一般的にテキストだけで学ぶより講義もあったほうがわかりやすくて合格可能性も上がります。
たとえば、何か情報を取り入れるときは視覚だけでなく、聴覚からも取り入れたほうが情報量が多くてわかりやすいですよね。
それと同じように独学でテキスト(紙)だけから学ぶよりも講義もあったほうがわかりやすくて理解も進みます。
そのため、予算に余裕があるのであれば予備校講座の受講をお勧めします。