「宅建業法や権利関係の勉強が終わって、今は『法令上の制限』の勉強をしてるけど、なかなか頭に入らないんだよな。」
「『法令上の制限』はどうやって勉強すればいいんだろう?」
このように思って、宅建の勉強が進まない人もいるのではないでしょうか。
たしかに「法令上の制限」は権利関係の民法などと違って、自分の身近にある法律ではないのでつまらないですよね?
僕も最初は、法令上の制限は専門用語が多くてすごくとっつきにくかったです。
でも、最終的にはマスターして、宅建士試験に一発合格できました。
そこでこの記事では、宅建だけではなく、司法書士や行政書士に合格した僕が
- 法令上の制限の勉強法
- 法令上の制限を捨てるべきではない理由
などについて話していきます。
法令上の制限が頭に入らない場合の勉強法!
法令上の制限が頭に入らないのは
- 都市計画法
- 建築基準法
- 国土利用計画法
- 農地法
- 土地区画整理法
などといった僕達の生活に馴染みのない法令ばかりが問われるからです。
それで民法と違ってイメージがしにくく、わかりにくいから頭に入らないんです。
とはいえ、宅建学習の大まかな手順はどの科目も変わりません。
宅建の学習の手順として僕がおすすめするのがまず『マンガ宅建塾』を読んで『らくらく宅建塾』というテキストでインプットして大まかなイメージ・理解をすることです。
その後に過去問を解いてどんどんアウトプットすることで記憶が定着します。
もっとも、法令上の制限は専門用語が多くて、専門用語をよく理解しないまま過去問を解いても効果が薄くなり、
「頑張って過去問を解いたのに結局頭に入っていない。」
ということになりかねません。
あなたも実感されていると思いますが、ある知識が頭に入らないのは、その前提知識をきちんと理解・記憶できていないからです。
そして、法令上の制限は専門用語が多く出てきます。
なので、法令上の制限を頭に入れるには、その前提となる専門用語を理解・記憶する必要があります。
そのため、まずはテキストなどで専門用語をしっかり理解・記憶するようにしましょう。
また、理屈でどうにかなるものではなく、どうしても暗記しないといけないこともあります。
ですので、そこは割り切って暗記してください。
専門用語をきちんとおさえることができれば、最初はなかなか頭に入ってこなかった法令上の制限に関する知識が頭に入るようになるはずです。
法令上の制限の優先順位と勉強のコツ
法令上の制限はたくさんの法令が問われますが、まずは都市計画法から勉強してください。
都市計画法の知識が国土利用計画法や建築基準法といったその他の法令の大元になることもあるからです。
もっとも、都市計画法は出題範囲が広く理解が難しいわりに例年2問しか出ません。
(同じく範囲が広く理解が難しい建築基準法も例年2問です。)
一方で、範囲が狭くて、理解がやさしい「その他(国土利用計画法や土地区画整理法など)」は例年4問も出ます。
そのため、都市計画法をまず勉強してもあまり都市計画法に凝りすぎずに、「その他」に力を注いで学習したほうがコスパが良いのでこの点も意識してみてください。
ちなみに、都市計画法は難解な内容が多く、文字だけで理解・記憶するのは難しいので、どのような内容かイメージしてストーリ仕立てで理解・記憶するのをお勧めします。
また、建築基準法は細かい数字や
- 以上
- 以下
- 超
- 未満
といった細かい文言の規定も多く、どうしても単純暗記しないといけない場面が多いです。
こんなときは一度に大量に覚えようとするのではなく、サラッとでも良いので何回も触れて覚えていくのが効果的でおすすめです。
難しいからと法令上の制限を捨てるのはナシ!
法令上の制限は8問しか出題されず、宅建業法(20問)や権利関係(14問)と比べて配点が低いです。
そのため、まず勉強すべきなのは宅建業法や権利関係です。
しかし、法令上の制限を捨てるのはおすすめしません。
なぜなら、法令上の制限は権利関係の民法のようにそこまで深い理解が必要ではなく、表面的な記憶で乗り切ることができるからです。
それに、権利関係では具体的な事例が問われてそれに対して正誤判断をしないといけませんが、法令上の制限で問われるのは用語の意味や数字など単純な問題ばかりです。
そうすると、法令上の制限は少ない労力で得点源にできるし、勉強すればしただけ点が取れます。
たしかに法令上の制限は出題範囲が広いです。
しかし、特定の分野ばかりが繰り返し出題されています。
そのため、先ほど言った通りきちんと専門用語等を理解・記憶したうえで過去問を繰り返して得点源にしてください。
まとめ
法令上の制限は最初はとっつきにくい科目で多くの人が勉強するのが嫌になります。
しかし、良い意味で表面的で浅い科目で、出題範囲も民法と違ってかなり絞られています。
なので、捨てずに得点源にすべきです。
多くの人が嫌がる科目でちゃんと点が取れるようになれば、あなたの大きな武器になります。
そのため、
「法令上の制限はおいしい!」
と思って勉強に取り組んでください。