電動キックボードを利用していると
「駐輪場に停めるの?駐車場に停めるの?」
という疑問にぶつかりますよね?
電動キックボードは「駐輪場」に停める場合と「駐車場」に停める場合の両方が存在します。
電動キックボードの定格出力(モーターの大きさ)が
- 0.60キロワット以下 → 駐輪場
- 0.60キロワット超 → 駐車場
となります。
ちょっとわかりにくいので、記事で詳しく解説しますね。
また、電動キックボードはバイクと同じ扱いになるので、駐車違反も同じように適用されます。
この記事では、「電動キックボードで注意したい法律」や「盗難防止対策」についてもお伝えします。
罰金を払ったり大事なキックボードを盗まれたりしないためにも、ぜひ最後までお読みください!
電動キックボードを止める場所は駐輪場?
電動キックボードには専用の駐車スペースがありません。
自転車と同じくらいのスペースがあれば停められるので「駐輪場に停めれば良いのかな?」と思う方も多いでしょう。
実は、電動キックボードはバイクと同じ扱いです。
なので「バイク用のスペース」に停めるのが正解です。
キックボードの定格出力(モーターの大きさ)が
- 0.60キロワット以下 → 原付(50㏄以下)
- 0.60キロワット超 → 普通自動二輪(50㏄超~400cc以下)
と同じ扱いになります。
自分の電動キックボードがどちらの出力なのかをチェックして、それぞれの駐車場所を覚えてくださいね。
定格出力0.60以下は駐輪場に停める
電動キックボードの定格出力が、0.60以下の場合、道路交通法では原付(50㏄以下)の扱いとなり「駐輪場」に停めることになります。
マンションなどでは自転車と同じスペースに停めることができます。
また、駐輪場では原付バイクと同じスペースに停車するようにしましょう。
定格出力0.60キロワット超は駐車場に停める
電動キックボードの定格出力が、0.60キロワット超の場合、道路交通法では普通自動二輪の扱いとなるので「駐車場」に停めるのが法律上は正解です。
ただし、電動キックボードの駐車スペースは注意が必要です。
例えば、駐車場といってもコインパーキングに電動キックボードを停めることはできません。
これは、駐車場の利用約款でバイクの駐車を禁止されているためです。
また、マンションなどの集合住宅で駐車する場合も、管理人に「駐車場か駐輪場か、どちらに停める方が良いのか?」を確認してみましょう。
電動キックボードも駐車違反になる!
電動キックボードはバイクと同じ扱いになることを紹介しましたが、駐車違反も同じように適用されるので注意しましょう。
電動キックボードはコンパクトなので「停めても邪魔にならないだろう」と勘違いしていると、駐停車違反や放置駐車違反になってしまいます。
- 駐停車違反・・・駐車や停車が認められていない場所で駐停車をすること
- 放置駐車違反・・・駐車が認められていない場所で、運転者が車から離れてすぐに運転できないこと
注意したい道路交通法違反
また、自転車と同じような感覚で運転してしまうと、不注意で違反してしまう法律もご紹介します。
【電動キックボードで注意したい法律】
- 免許証不携帯・無免許運転
- ヘルメット着用義務違反
- 携帯電話使用等違反
- 通行区分違反(歩道を走行するなど)
- 酒酔い運転・酒気帯び運転
電動キックボードは、バイクよりも手軽で自転車よりも早く移動できる乗り物です。
しかし、道路交通法上の「車両」に該当することは決して忘れず、法律厳守を心掛けましょう。
電動キックボードの駐輪方法を解説
電動キックボードの中には防水ではないタイプがあります。
また、防水タイプでも雨に濡れてしまったり、直射日光でダメージを受けて劣化してしまうことがあります。
そのため、電動キックボードは屋根がある場所で保管するか、カバーをかけて停めておきましょう。
自宅の敷地内に停車スペースがある場合は、サイクルハウスを使用するのもオススメです。
サイクルハウスとは、自宅で手軽に設置できるテント型の収納スペースのことです。
コストも抑えて収納スペースを作ることが可能で、大きさによっては1万円以下で購入ができます。
電動キックボードの盗難防止方法 3選
電動キックボードは高価な乗り物のため、盗難の被害にあいやすく盗難対策が必要です。
50㏄以下で約15万円、125㏄以下で約30万円ほどのラインナップが多く、盗まれたらダメージが大きいですよね?
そこで、電動キックボードにオススメの盗難防止方法を3つご紹介します。
- 鍵やロックをかける
- 防犯アラームを付ける
- 自宅敷地内や玄関内で保管する
1.鍵やロックをかける
鍵やロックをかけることはオーソドックスな方法ですが、手軽で効果の高い対策です。
重量が重い電動キックボードの場合は、持ち運びが容易ではないので、ハンドルやタイヤをロックしているだけで問題ありません。
ただし、持ち運びができる軽量タイプであれば、動かなくても持ち上げて盗まれてしまいます。
その場合は駐車スペースにある柵などに対して、ワイヤーロックで施錠をして、電動キックボードを持ち運ばれないようにするのがオススメです。
2.防犯アラームを付ける
電動キックボードはタイヤが小さく、構造もシンプルなため、ワイヤーロックなどで上手く施錠ができないケースもあります。
そんな時は、防犯アラームを取り付けて盗難対策を行いましょう。
防犯アラームは振動によって大きい音が鳴る仕様で、盗難だけではなくイタズラ防止にも効果があります。
防犯アラームは安いもので1,000円台から手に入るため、リーズナブルに防犯対策ができるのも魅力です。
3.自宅敷地内や玄関内で保管する
電動キックボードにも、さまざまな防犯グッズがありますが、帰宅時の防犯対策は自宅敷地内や玄関内で保管するようにしましょう。
単純な方法ではありますが、人の目に触れなければ盗まれてしまうことはありません。
コンパクトに折りたたみができるモデルの場合は、玄関に置いても邪魔にならず保管場所に困りません。
家にいる時間が、電動キックボードから目を離す時間が最も多いので、一番安心できる場所に停める必要があります。
道路運送車両法による電動キックボードの区分
道路運送車両法とは「車両の整備や安全性の確保で用いる法律」のことを意味します。
電動キックボードは運転免許証が必要で、ナンバー取付や自賠責保険への加入も必須です。
駐車場所に悩む前に、電動キックボードで走るために必要な法律なので一緒に覚えておきましょう。
【定格出力ごとの道路運送車両法の区分】
- 定格出力0.60キロワット以下 → 原付一種(50㏄以下)
- 定格出力0.60超~1.00キロワット以下 → 原付二種(50㏄超~125cc以下 )
- 定格出力1.00超~20.00キロワット以下 → 軽二輪/小型二輪(125㏄超~250cc以下/250cc超~400cc以下)
車両区分に応じた装置が必要なので、運転をする前にチェックするようにしましょう。
まとめ
今回は電動キックボードの駐車スペースについて解説しました。
定格出力が0.60キロワット以下なら駐輪場、定格出力が0.60キロワット超なら駐車場に停めるのが正解です。
自分が使っている電動キックボードの出力を覚えておき、道路交通法や道路運送車両法に違反しないように使用しましょう。
また、法律はこれからも新しくなっていくので、常に最新の情報を得ることが非常に大切です。
最新の法改正であれば、2022年4月に改正道路交通法が公布され、特定小型電動機付自転車という新しい区分が誕生しています。
この新しい改正案は2年以内の施工予定ですが、電動キックボードも該当する内容です。
駐車場所に影響がある改正案では無いですが、これららも新しい情報をチェックして電動キックボードを楽しんでいきましょう。