「子育てが落ち着いてきたから、前から興味があった宅建にチャレンジしようかな?」
「でも50歳でおばさんの私が宅建を取っても仕事があるのか心配だわ。」
このように思って、宅建取得を躊躇している人もいるのではないでしょうか。
まず時間ができてきた今、自堕落に過ごすのではなく、宅建という新しいことにチャレンジする姿勢が素晴らしいです。
そして50代女性の主婦の方でも宅建があれば、未経験からでも不動産会社への就職・転職がかなり有利になります。
なので、仕事はあると言って良いです。
この記事では宅建に独学一発合格しただけではなく、司法書士試験や行政書士試験にも受かって受験指導もしている僕が
・50代主婦で未経験でも求人があるか
・宅建がおすすめな人
などについて話していきます。
40代や50代の主婦で未経験だと、宅建を取っても求人はない?
「40代や50代の主婦で未経験だと、宅建を取っても求人はないんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
たしかに20~30代といった若年層のほうが企業は欲しがる傾向にあります。
調べたところ、実際に「若年層のキャリア形成」という名目で35歳までの方を募集している会社もありました。
また、未経験だとどうしても即戦力ならず、教育しないといけないため、経験者のほうが会社としては有難いでしょう。
しかし、応募資格に年齢制限を設けておらず、未経験者歓迎の不動産会社もあります。
しかも「『宅地建物取引士』免許取得者歓迎(別途手当有)」としている会社もあります。
これは不動産会社では5人に1人以上の割合で専任の宅建士の設置が義務付けられているからです。
このように50代で未経験の主婦の方でも求人はあるし、宅建を持っていればかなり有利なのでご安心ください。
正社員だと心配な場合はパートやアルバイトなどから探してみるのも良いでしょう。
40代で宅建合格した女性のエピソード
僕の知っている方で40代で宅建に合格した女性がいます。
彼女は小学生と幼稚園児の男の子2人を育てる専業主婦の方で、司法書士受験生でした。
そんな彼女の宅建受験のきっかけは、ご主人がサラリーマンを退職し不動産会社を経営するため宅建士の資格が必要だったことです。
また、一生懸命勉強していた司法書士試験になかなか合格できず、同じ法律系の資格試験で勝ち癖をつけたかったというのもあったと言います。
彼女は司法書士試験で民法や不動産登記法の勉強をしていたのもあり、大きなアドバンテージがありました。
とはいえ、初めて勉強する宅建特有の法律もあったので最初はかなり心が折れたそうです。
しかし、ご主人が将来経営する会社のために、そして法律を長年勉強してきた自分の目に見える証のために頑張って勉強しました。
そして、法律系資格試験でなかなか合格できなかった彼女でしたが、猛勉強の末宅建は見事一発合格。
努力が報われ、目に見える証ができてすごく嬉しかったと言います。
それから自信がついたのか、司法書士試験の成績も上がっていきました。
今では司法書士試験合格間近の実力者で、ご主人が経営する不動産会社の事務をするなどして活躍しています。
40代50代60代の宅建の合格率
宅建士試験は合格率が15%前後と法律系資格試験の中では易しめです。
そして、40代~60代の宅建合格率を見ていくと以下の通りになります。
- 40代:約20%
- 50代:約10%
- 60代:約3%
年代が上がるにつれて合格率が下がる傾向は確かにあります。
しかし、(20代などの若い世代にも言えますが、)ちゃんと時間を取って真面目にしっかり勉強すれば宅建は多くの方が合格できる試験です。
年代が上がると仕事で責任のあるポジションにつき忙しくなりやすいため、それにより合格率も下がっていると思われます。
宅建を受験した主婦の合格率
主婦の方の宅建合格率は約20%とされています。
これは宅建士試験の全体の合格率が15%前後であることからかなり高いと言えます。
どうして主婦の方の合格率が高いかというと、まず比較的学習時間を確保しやすい環境の方が多いということが挙げられます。
やはり資格試験は学習時間をしっかり確保できる方が有利です。
また、僕の周りでは主婦の方は責任感が強く、何事もやり遂げる方が多い印象です。
我慢強くやり遂げられる能力は、途中で心が折れそうになる資格試験において物凄い強みになります。
そのため、もしあなたが主婦の方ならかなり有利なので、自信を持ってくださいね。
宅建はこんな人におすすめ!
宅建は以下の人におすすめです。
- 仕事と家庭を両立させたい人
- 不動産会社でバリバリ稼ぎたい人
- 毎月安定的に収入を増やしたい人
仕事と家庭を両立させたい人
宅建を取れば不動産会社に就職するうえですごく有利なのは先ほど話した通りです。
そして不動産会社では主に事務員と営業マンに職種が分かれます。
この中の事務員(宅建事務)は営業マンと違って比較的定時退社しやすいです。
そのため、宅建を取れば宅建事務になって、仕事と家庭を両立しやすいと言えます。
子供たちが小学校に上がり、最も手がかかる時期を脱したとはいえ、それでも子供の面倒を見ないといけない人は多いでしょうから家庭と両立できる宅建事務は魅力的です。
不動産会社でバリバリ稼ぎたい人
不動産会社の営業マンになれば、バリバリ稼げます。
営業マンは歩合制で収入が決まる面が大きく、また不動産取引では多額のお金が動くため、そのぶん収入が大きくなりやすいからです。
とはいえ、営業マンは稼ぎやすい分、残業時間も長く、大変なことも多いです。
それに実力社会なので成約させられなければクビになったり、収入が低くなってしまうなど不安定な面もあります。
ただし、コミュニケーション能力に自信がある人は、営業マンの素質があるので挑戦し甲斐があるといえるでしょう。
毎月安定的に収入を増やしたい人
不動産会社では宅建士の資格を持っていれば、大抵資格手当が付き、毎月1~3万円貰えます。
毎月安定して入ってくる1~3万円はすごく大きいし、生活も楽になりますよね。
まとめ
宅建士試験の申込者の30%以上が40~50代と言われています。
そのため、40~50代から宅建にチャレンジするのは決して遅くありません。
そして、宅建を持っていればこれまで話してきたようにメリットがたくさんあり、不動産関係の仕事をするなら必須の資格です。
法律初学者にとっては決して「簡単」とは言えませんが、それでも比較的易しめの試験なのであなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。
宅建を取れば道が開けること間違いなしなので、宅建に挑戦するあなたを応援しています。